レッツ ブリリアント 2024/01 第90号

発行者
精神障碍者社会復帰施設
特定非営利活動法人(NPO法人)ブリリアント 施設長 曽我 洋秀

住所 〒 441-8145 豊橋市駒形町字坂口56番地
TEL 0532-46-0033
FAX 0532-46-0163

URL http://brilliant-gh.sakura.ne.jp/

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令和6年1月25日発行

そして 新しい出発

施設長 曽我洋秀

 明けましておめでとうございます。昨年はブリリアントの30周年記念式典を開催する事ができましたこと、誠にありがとうございました。新年早々、レッツ・ブリリアントの原稿を考えている時に、能登半島の地震のニュースが入ってまいりました。年末に、保護司会館の出前講義で「災害時にどうする」と題して講義を受けて、内心災害などがないことを祈っておりましたが、元旦に起こってしまいました。

 昨年には、コロナが5類指定になり、今まで行われていなかった様々な事が行われるようになりました。それと同時に今まで、見つからなければいいと言われてきたことが表面に出て来るようになりました。

 今年もいつもと変わらず、卒業生を一人でも多く出すという私自身の目標と、引きこもり、不登校の自立支援を進める事と共に、罪を犯してしまった人の再犯を防げるように今年も精進して参ります。

 皆様方には、引き続きご支援をお願いいたします。それと同時に子供の前での夫婦喧嘩、心無い言葉、スマホ・ネグレクトに、兄弟間の差別…日常のなかにも潜む不適切な関わりが、子供の成長や発達に影響を与える事を伝えてまいりたいと思います。

30周年 ブリリアント祭り

白井千雄(寮生78歳)

 30周年記念ブリリアント祭りが、あいとぴあ 3階大ホールで行なわれました。オープニング、ピアノ 鎌田浩史さん、施設長曽我先生の挨拶、オカリナ演奏、ポケット様さん、和太鼓演奏のぞみの皆さんと寮生、シャンソン森下さん、田中さん、内田里枝さん、ウクレレの演奏・愛好家の皆さん、ピアノの演奏鎌田さん、フラダンスショー すみれ会の皆さん。

 支援者の方々のおかげで無事終る事が出来ました。ありがとうございました。

ブリリアント30周年記念祭り

小柳津昇久(寮生63歳)

 太鼓ばやし、オカリナの演奏は息が合ってとても良かったです。ウクレレの演奏もとても良かったです。来年のブリリアントの祭りには良い演奏が出来るように練習をしていきたいです。シャンソンの森下さんと田中さんは個性があって歌も良かったです。ピアノの演奏はトークと演奏があってとても良かったです。フラダンスの後に会場のみなさんと一緒に歌を歌ったらもっと良かったと思います。

 フラダンスは目の保養になって良かったです。佐溝さんは脳梗塞から復帰したと思えない歌声で歌っていて、元気そうで良かったです。佐溝さんが喜びそうな喫茶店があります。昭和40年頃の看板やその他があって、自分は落ち込んでいる時に行っていて、気分が落ち着くのでストレス解消になります。

大盛況だった 創設30周年記念 ブリリアント祭り

佐藤雅浩(寮生52歳)

 去年の10月22日にあいトピアの3階で、″創設30周年記念 ブリリアント祭り″が行われました。

 私はそこで太鼓を叩きました。太鼓の演目は″龍神太鼓″でした。この龍神太鼓ですが、実は半月前までは別の演目を叩く予定でした。その演目は″太鼓ばやし″でした。

 この演目を半年近く練習して、やっと何とか叩けるようになったかな....と、思った矢先に、急に演目を変えると言われて、すごく焦りました。なぜなら龍神太鼓はほとんど覚えていなかったからです。仕方なく急いで覚えなおしました。そして何とか間に合わせました。結構大変でした。

 そして、おかげさまで無事に演奏を終えることができました。見に来てくれた兄や姉夫婦が良かったと言ってくれました。

 とても大変でしたが、大盛況のうちに終わったので良かったと思いました。

ブリリアントに来て

佐々木茂(寮生63歳)

 ブリリアントに来て何日経ったことでしょうか? だいぶ生活にも慣れて、充実した日々を送っています。これからもみんなに迷惑を掛けないように生活していきたいと思います。

設立30周年記念コンサートの大成功と天ぷらパーティー

宇野和男(卒業生:結婚12年)

 去る2023年10月22日に設立30周年記念コンサートが行われた。

 私が半年も前から時間系列にやるべきことを一枚のA3用紙にカラー印刷をした動作表を、妻の晴美と一緒に考えて書き上げ、時間とリンクしたステージ図解図面もイメージとして書いた。これを主なスタッフ様=ご協力いただいたボランティアグループふれあいさんやブリリアント寮生にお渡しして、お手伝いしていただいた。

 それとは別にステージ音響の設営から4時間の長丁場の音響操作の実行を行った。豊橋市総合福祉センター:アイトピア大ホールという大きな空間での音場であり空間音量が全くつかめないため客席中央と最後尾席での音量を聞こえの程度として色分けサインでフィードバックしていただいたので大きすぎもなく小さすぎもせず、ちょうどよいボリュームで出来た。また今回初めて生楽器のウクレレのマイク5本ということもありステージ音響に集中した。ウクレレ最後の指導先生によるソロで一曲の時少しリバーブをかけてと言われ、あわててリバーブボタンを押したが始めの4秒はリバーブの効きが悪くあまり響かなかったのでリバーブの深さを手動でコントロールしたら自分でもびっくりした素晴らしい音響効果が得られ、演奏者さんも満足していただけたと思う。あとはシャンソンCDの録音レベルと音質が3人5曲みなばらばらだったので、リハの時に主な傾向と対策は考えられたのでこれも突然のことではあるが設定を暗記した。変わりどころでは今回はじめて、モニタースピーカーを本格的に活用した。これは和太鼓演奏の時しめ太鼓にマイクを向け客席には鳴らず、舞台上だけに大きく鳴らすことで舞台上で和太鼓演奏が完璧にできたこと、おなじく、ピアノ演奏の鎌田さんもモニタスピーカーはあってよかったと思う。

 ピアノ電源のコードが2メートルくらいしかないことを想定し宇野自身で100V延長コードを5メートル用意したがまさに事態が的中した。オカリナ演奏では意外と大きな音が鳴ったのでマイク音量は少し絞った。また佐溝力さんが脳梗塞を乗り越えて出演していただいたが感謝に堪えない。最後の見世物フラダンスショウは女性の変身ぶりに驚いた。さらにこの記念コンサートに豊橋市長様や市議会議員の方がたがご挨拶いただけたのも奇跡といってもよい。こんなに本格的にコンサートできる精神科グループホームは全国でもそんなにないと思ういや、ブリリアントしかないかと。確かに共同生活は厳しいが私も10年選手で本当にいろいろ学んだことがある。人間やり直したかったら内田さんにしたがうことが大切だと後になってわかる。弁当とって後全部自由な最近のグループホームとは本質からして違うぞと強く思った。

 また演目終了まで無事にステージ音響できたことも何か神がかっており大成功ぶりにやったやった大成功!!と舞い上がってしまう自分もいた。

 さて天ぷらパーティーである。シェフの井上さんはコンサートの時にフルハイビジョンハンディカムでずっと撮影をしてくださった方である。演目終了時に「秀司(設立者にして初代施設長:故人)はこれが見たかったんだよな。」と泣いてくださった方である。30周年コンサートの充実ぶりに感銘を受けてよーし俺もと頑張ってくださり今回の天ぷらパーティーをしてくださることになった。実に懐かしい。井上様がたくさんのブリリアントファミリー15人相手に一人でシェフを務めてくださった。昼から何も食べない、天ぷらにご飯はない、ひたすら順次揚がってくる天ぷらだけを特製ニンニク醤油で食べる。これがたまらなくおいしいのである。下ごしらえは2時から参加し、ニンニク醤油は私が作った。妻の晴美も野菜を包丁でカットして美味しいかき揚げの材料を準備してくれた。時々一緒になって包丁を使った。本番はpm5時~で、井上さん曰く、「この活気がいいんだよな。」 だそうだ。私もいつかあの銅のご立派な鍋で天ぷらパーティーをやってみたいと強く思った。今回のこのコンサートと、天ぷらパーティー、は2023年度の大事業として記憶しておこうと思う。ハンディカムはパソコンにコピーして4K TVとオーディオで視聴しています。

 本番ぎりぎりまで動作を考えていて夫婦喧嘩にもなったがこれで共通の話題ができ夫婦関係が一時的に改善したこともあったのです。大雨の降った台風の上陸ばかりではなかったのです。そしてこれらすべて改めて申し上げますが、皆様のご協力があっての賜物。本当にありがとうございました。

野に咲く花のように

宇野晴美(当事者:宇野和男の妻:結婚12年)

 野に咲く花のようになんて歌わないよ‼と何回宣言したことでしょう。7/4日から夫婦喧嘩をして実家へ帰っていました。喧嘩の原因は私が書いてたモーニングページ(感情を吐き出すために頭に思い浮かんだことを書くノート)を和男さんが読んでしまいそこに書いてあった、和ちゃんはパソコンのことは分かっても人間(私のこと)はわからないと書いたことに対して腹を立ててたみたいです。他にも悪口を書いてしまい怒らせてしまいました。結局、モーニングノートは盗み読みしないという和男さんの約束と私が書いた悪口を謝り無事に宇野家に帰れました。夫婦といっても赤の他人であり恋愛時代のようにただ好きなだけではやっていけないと思いました。喧嘩するほど仲がいいといわれますが、普段から少しづつ穏やかに本当の気持ちを伝えられたら大きな喧嘩もならないでしょうか。

 私はアパートで大きな声で怒鳴ったりしているので隣の人から苦情が出てアパートを追い出されるんじゃないかと心配しています。

 障碍者同士の結婚はきれいごとではありませんし、すり合わせることが必要です。すり合わせるとは機械加工の専門用語で接合する部分が高精度にぴったり密着するように摩擦力を加え、微妙に削る行程に由来しています。私は曽我先生や内田さんや作業所の職員さんに手伝ってもらいます。

 夫婦のことは夫婦で解決しなさいと言われますがお薬で感情をコントロールしなければならない私たちには無理です。すり合わせにはすり合わせに技術者がいるよう一人でじゃできない技術が必要です。ほかには子供を作らないことで悩みましたが精神科の先生が心の弱さを遺伝するかもと言われよく考えて少しでもマイナスの要因があるならあきらめようと思いました。子供につらい思いをさせたくありません。父がうちには孫がいないと近所の集金の人に軽口をするのを聞きました。結婚って困難の連続ですね。困難を乗り越えて12年が経ちました。実際には楽しいときもあります。愛は喜び、愛は悲しみですね(カンツオーネ:愛は限りなくより)

 山登りのマラソンも中盤に差し掛かりました。愛とは、雨が降ろうと風が吹いてもお互い変わらぬ心と最近読んだ本に書いてありました。

 野に咲く花のように、そんな風に私たちも生きていきます。2023年12月に和ちゃんがもう一回私を愛しなおすと宣言しました。どうなることやら・・・・・

 和ちゃんより先に死なない。それが私の目標です。

 Dio, Come Ti Amo 愛は限りなく・・・・・

ブリリアント30週年祭り

藤原良江(支援者41歳)

 30週年おめでとうございます。私はブリリアントに少しの間、寮生として入っていました。最初は借りて来た猫でした。世話人さんの内田里枝さんに、私の地が出てしまってからは、毎日のように荒れていました。私にとって寮生では、Tさんがお姉さん的存在でした。他には宇野さん、Fさん、伊藤さんがいました。伊藤さんにちょっかいかけると、厳しくお叱りを受けました。テンションが高い時は歯止めが効かなかったです。

 私は大事な人がいます。今でも大切です。当時の支援者の曽我先生です。

 曽我先生が大好きでした。

 私はお話会でお話をしました。みんなのお話を聞くのが苦手でした。ジッとしていることが苦手でした。今でもじっとしていることが苦手です。

 私は機関誌のレッツ・ブリリアントのが好きです。みんなの近況を読むと、感動します。

 私は自分の本を作ったこともあります。私は自分の体験発表会をやりました。ありのままの自分を話しました。いろんな所にチラシをおいてもらいました。お客さんが80人も来てくれました。ビックリでした。

 私は内田社長さんと白井さんと豊川の畑で野菜を作っていました。東海有機の社長さんにも怒られていました。内田さんは時には優しく、時には厳しい人でした。ブリリアントの畑で取りたての野菜を世話人と寮生とで作っていました。私の一番好きな料理はクーシンサイ・つるむらさきのおひたしを作ってもらいました。

 私は慰問活動にも参加しました。アニメソングを歌いました。一番好きな歌は「アンパンマンマーチ」です。アンパンマンマーチは、歌詞がとてもいい 曲です。ブリリアント祭りでも歌いました。私は歌が大好きです。

 つばさをください 見上げてごらん夜の星を 花は咲く

 愛は勝つ おおシャンゼリゼ アンパンマンマーチ

 川の流れのように

 が好きです。

 私は退寮しました。寮でトラブルになってしまいました。イライラして、壁を突き破ってしまいました。その後、入院しました。退院の目処が立たない入院生活でした。

 それから父と生活しました。父との生活は昔から相性が良くないです。父は心臓病で入退院を繰り返していました。父は昨年亡くなりました。

私は今、新しいグループホームにいます。規則正しい生活を送っています。

ブリリアント30週年のお祭りに行きました。スターダストのコーラスが懐かしかったです。私はお花を持って行きました。卒業生として招待していただきました。ブリリアントがあるかぎり、応援します。

☆彡 月訓カレンダー ☆彡 1月 睦月 -むつき-

支援者 鋤本 惠美(ボランティアグループ“ふれあい”代表)

『一人 ひとりの 積み重ね』

    一人ひとりの行動の結果は すぐには目に見えませんが

     やがて 大きな成功へとつながっていくのです。

この1年も かわりなく 月訓カレンダーの言の葉を~

その時 この時に 目にとまる様々なモノやコト。

その時の出逢いが長く続くこともあり 一瞬なこともあり、

それもこれもすべてはお空の想いと共に 意味がある。

ひとつひとつの積み重ねが やがてぼんやりみえてきて

歳月をすぎれば 確かなことと知らされる。

歳を重ねるって いいことだなぁ~🌱   

   

✡浄土宝暦「ともいき」とは?より~

人は、一人では生きていけません。自然の中の様々なモノやコトとの関係性の中で、人は生き生かされています。この関係性を縁と言います。

「ともいき」とは、この関係性を言います。特に浄土宗では、現世での関係性だけでなく、ご先祖から未来の子孫への「命」とのつながりも含んでいます。過去から未来へとつながる「私の命」。それは「私の」いのちであっても、「私だけ」のいのちではありません。多くの縁の中で生かされていることを忘れずに日々暮らしていきましょう。

   この一年も 眺めて視る

          眺めながら己を知る  

          ひとつひとつが明らかになる

               🌱✨🌱

   今 ここに 在ることにありがとう

       「 今」 在る場でできることを できる範囲で

              ひとつ ひとつ

    ご縁にありがとう   

🌱

ありがとう おかげさま ☆~♪(*^_^*)♪~☆

創立30周年記念ブリリアント祭では、ボランティアのみなさまと共にお手伝いをさせていただきました。

  

小さなお花が集まって、まろやかな場創りを共に~

あたたかい陽が射して みんなみんな輝いている

ひとりひとりの 心と心 手と手がつながって

穏やかな 健やかな一日 

へだたりなく それぞれがそれぞれに 平らなこの場所に

ともに居る  ともに在る そんな佳き日 

ここちよい一日をありがとうございました。

 毎週木曜日のお話の会でお聴きした里枝さんの人生の歩み、さまざまな場でのブリリアントのお一人お一人のお姿やまなざしを思い浮かべながらの、やさしさとあたたかなふれあいの一日でした。こうしてご縁をいただいて「今」があることにこころから感謝しています。ほんとうにありがとうございました。

創立30周年記念ブリリアント祭りを終えて

理事長 内田里枝

 昨年10月22日(日)に創立30周年記念のブリリアント祭りが行なわれた。コロナがまだ完全に終息していないこともあって、今回のお祭りの会場はアイトピア大ホールに決定した。となると地元の人達はあまり来ていただけないかもしれないが、密を避けるためには仕方ない事であった。会場がアイトピアとなるとそう簡単には事が進まない。お手伝いの人達がたくさん必要となってくる。大がかりだ。音響係の宇野君はもう2、3ヶ月も前から頭を悩ませていた。はたしてブリリアントの音響機材で後部座席まで音が届くだろうか? 彼は毎回毎回設置図を書いては直し、書いては直しで、プリンターのカラーインクも使い果してしまったようだ。寮生達も歌や、和太鼓やウクレレの練習に余念がない。私は私で舞台の出演の依頼、お手伝いの依頼、弁当の手配、そして自分の出演する舞台の練習(和太鼓・ウクレレ・シャンソン、フラダンス)そして御挨拶と、気も狂わんば入りの強行スケジュール。夜ベットに横になると舞台が浮かんできて情景がグルグルと回り出す。1日1回と日が迫るにつれ緊張が高まっていった。

 当日は秋晴れのすばらしい天気に恵まれすべり出しは上々。ボランティアグループ「ふれあい」の人達が15人もお手伝いに来て下さり、朝のミーティングが行なわれた。音響機材のセッティング、会場作り、リハーサルと順調に事が進み、11時頃には出演者の方々も順次お見えになった。受付やくじ引きコーナー、最後のお楽しみ「うずらまき」の支度も出来上り、あとは市長さんや市議会議員の先生方をお待ちするだけとなった。出演者やお手伝いの方々には調理室でお弁当を食べていただいたのだが、皆「おいしい!おいしい!」と言って下さったのでホッとした。

 いよいよ13時、お祭りが始まった。まずは式典、施設長のあいさつ、議員の先生方が3人も来て下さり、挨拶をいただいた。驚いたのは浅井豊橋市長さんが来られて御挨拶をして下さったことだ。ちょうど豊橋祭りと重なり、とても忙しいはずなのに、わざわざ時間を作って来て下さったのには皆ビックリもしたし、頭の下がる思いだった。浅井市長のやさしさが会場いっぱいに伝わった。

 そしてイベントの開始、オープニングは和太鼓演奏、練習して日も浅かったが本番はバッチリ合って一番出来が良かった。御指導の管谷先生が「皆、本番には強いな」と褒めてくださった。

 次はオカリナ演奏、ブリリアント祭りにはいつも出演してくださって盛り上げてくださっているポケットの皆さん。佐溝力さんも病気をされたが舞台に立って「ふるさと」を歌って下さった。これまで佐溝さんにはどれほどお世話になったかわからない。慰問活動のイロハを全部教えてくださって、それで今のブリリアントがある。だからとても嬉しかった。次はウクレレ演奏、ブリリアント祭には初参加だが、ブリリアントの寮生もウクレレを練習しているということで、「ウクレレ・フレンズの皆さんといっしょに演奏させていただいた。そして最後の丸茂先生の独奏、とてもステキだった。

 次はシャンソンのコーナーいつもの森下さん、田中さん、内田の3人組。私はリハーサルの時は、そう思わなかったが、本番で舞台に立ち「愛は限りなく」を歌った時、声がうまく出なくて自分でもビックリした。こんなはずじゃなかったのに、本当はもっとうまく歌えるはずなのに! でもこれが本番の恐さ。自分ながらがっかりした。ドレスは私の恩師「マダム芳江先生」に頂いたもの。この年であまり肩を出すのもどうかなと思い、ボレロをはおったのだが、まさか背中が出ているなどとは思ってもいなかった。歌の間奏の時後を向いた。これがマダム芳江先生のテクニック、だから私もカッコよくまねをしたつもりだったのだが、まさか背中が出ているなどとは思ってもいなかった。あとで、DVDの撮影をしてくださっていた井上さんが、背開きドレスの件で私を茶化した時には本当にビックリして一晩眠れなかった。最後の「オーシャンゼリーゼ」は、卒業生も踊ってくれて会場の皆と一つになって盛り上ってとても良かったと思う。

 次はピアノ演奏、鎌田浩史さんも初めての参加して下さったが心のこもった演奏には会場のお客様もウットリ。何かシャンソンに通じるものがあった。

 最後の出し物はフラダンスショー。まずはカイマナヒラでにぎやかに始まり、一曲終わるとダンサー達は衣装替え、その間に卒業生が舞台を勤める。トップバッターは宇野夫妻、トークと「野に咲く花のように」を手話を混えて歌い、会場のお客様を感動させた。この場面はDVDを何回見ても涙が出てくる。感動の涙。次に衣装替えを素早く済ませ、新しい彩りでダンサー達が登場、「思い出の渚」ワイルドワンズの懐かしい曲だ。そしてまた衣装替え。卒業生2番バッターは兵藤なつきさん、彼女もブリリアントを卒業し今は幼稚園で働いている。彼女の18番である中島みゆきさんの「糸」を熱唱した。再びダンサー達が華やかな衣装で登場「見上げてごらん夜の星を」、坂本九ちゃんの名曲を踊った。

 最後の卒業生は伊藤剛君、「島育ち」。彼は今ブリリアントの事務仕事もやり、他のアルバイトもしている。この日の司会も落ち着いて立派にこなした。ブリリアントにはなくてはならない存在だ。そして最後のフラダンス「花は咲く」でこの日のイベントは終了した。いよいよお待ちかねのうずらまきの時間となるが、最後に理事長からの挨拶。ところがカンニングペーパーが無い! ウロウロしていても仕方ないので、度胸を決めてマイクの前へ立った。出演者への御礼、支援者への御礼そして最後一番がんばってくれた寮生と卒業生を讃える。ここが一番のメインイベントだ。「これからもブリリアントをよろしくお願いします。」寮生、卒業生が横一列に並び、手をつないで深々と頭を下げた。この場面を会場のお客様達に一番見て欲しかった。これがブリリアント祭りのすべてと言ってもいい。

上左:浅井市長さまからご挨拶 上右:市議会副議長小原さま と「ふれあい」の皆さん
中左:和太鼓グループ希望さんと寮生・卒業生   中右:佐溝力さんと「ポケット」の皆さん
下左:ウクレレ演奏      下右:田中さん・森下さん シャンソン「おおシャンゼリゼ」

上左:浅井市長さまからご挨拶 上右:市議会副議長小原さま と「ふれあい」の皆さん
中左:和太鼓グループ希望さんと寮生・卒業生 中右:佐溝さんと「ポケット」の皆さん
下左:ウクレレ演奏 下右:田中さん・森下さん シャンソン「おおシャンゼリゼ」

上左:ピアノ演奏 鎌田浩史さん 上右:フラダンスショー「すみれ会」の皆さん
中左:卒業生 宇野和男さん・晴美さん夫妻のデュエット 中右:卒業生 兵藤なつきさんソロ
下左:卒業生 伊藤剛ソロ 下右:フィナーレ、理事長と寮生・卒業生全員

上左:ピアノ演奏 鎌田浩史さん 上右:フラダンスショー「すみれ会」の皆さん
中左:卒業生 宇野和男さん・晴美さんのデュエット 中右:卒業生 兵藤さんソロ
下左:卒業生 伊藤ソロ 下右:フィナーレ、理事長と寮生・卒業生全員

 そしてフラダンスの人達が衣装をぬいで着替えてきたらうずらまきを始める予定だった、ここまでは順調に進んだ。ところが番狂わせが起こってしまった。ダンサー達が着がえている途中でうずらまきが始まってしまったのだ。私は叫んだ。「だめじゃない!まだフラダンスの人達が集まってないのに!」 もう時すでに遅し。うずら卵のパックもほとんど無く、お菓子もわずかしか残っていなかった。私はそれをかき集めて彼女等に渡した。「ごめんね!! 一番楽しみににいたうずら卵が拾えなくて」私は何度も何度も彼女等に謝った。このうずらまきがうまくいっていたなら100%大成功だったのに、悔しいと同時に、最後までフラダンスでお祭りを盛り上げてくれた彼女たちに申し分けなかったという気持ちでいっぱいになった。

 その晩はくやしさで眠れなかった。お祭りは無事に終った。最後に支援者の井上さんの言葉を書かせていただこう。「これを内田に見せたかったなあ・・・・・これが内田が望んでいたことだったんだよ。やっと達成したな、内田もきっと喜んでいるよ。」井上さんは主人の同級生である。

主人も息子も天国からこのブリリアント祭りを見てくれていたかな...? いろいろ応援ありがとう!!

行事報告   令和5年4月~8月

9月
9/3(日) 畑の仕事、曽我先生カウンセリング
9/7(木) お話し会
9/9(土) たいこの練習(さくらピア) 歌練
9/10(日) 畑の仕事
9/14(木) お話し会
9/15(金) 新聞とじ
9/17(日) 畑の仕事、歌練、鎌田さん打合せ、封筒つめ、
9/21(土) お話し会
9/23(土) たけのこカフェ、ウクレレ練習
9/24(日) 畑の仕事歌と太鼓の練習
9/28(木) お話し会、担当者会ギ(ゆうみ) 
9/29(金) お月見茶会
9/30(土) 太鼓の練習(さくらピア)

10月
10/1(日) 畑の仕事、歌練、曽我先生カウンセリング
10/5(木) お話し合
10/6(金) ウクレレの練習
10/8(日) 畑の仕事、歌練
10/10(火) FMとよはし出演(オレンジジュース) モエモエさんと対談
10/12(木) お話し会
10/13(金) ウクレレの練習
10/14(土) 東日新聞にブリリアントの記事が載った。たいこの練習(さくらピア) 
10/15(日) 歌練(夜) 
10/19(本) オレンジフェスタ会議(カリオンビル) 
10/20(金) ウクレレ練習
10/21(土) 歌練、機械積込み
10/22(日) 創立30周年記念ブリリアント祭り(アイトピア) 
10/25(水) 虐待防止についての会議(ブリリアントにて) 
10/26(木) お話し会
10/28(土) たけのこカフェ
10/29(日) オカリナ演奏会(新城のアルフォンソ) 、(ポケットの皆さん) 
      曽我先生カウンセリング

11月
11/2(木) お話し会
11/4(土) 駒形神社そうじ、オレンジフェスタパネル搬入
11/5(日) オレンジフェスタ(カリオンビル) 駒形神社秋祭り
11/9(木) お話し会
11/11(土) 畑の仕事
11/12(日) ゴミゼロ運動参加、ます釣り大会(新域・花の木公園) 
11/16(木) お話し会
11/18(土) たいこの練習(さくらピア) 
11/19(日) 畑の仕事、天ぷらパーティー、誕生会
11/23(木) お話し会
11/25(土) たけのこカフェ
11/26(日) ふれあい講演会(アイトピア) 曽我先生カウンセリング、畑の仕事
11/30(木) お話し会

12月
12/3(日) 駒形神社そうじ、畑の仕事
12/9(木) お話し会
12/10(日) 畑の仕事
12/14(木) クリスマス会
12/17(日) 畑の仕事
12/21(木) お話し会
12/24(日) 曽我先生カウンセリング
12/26(火) ブリリアント見学3名(湖西市障害支援センターより) 
12/28(木) 災害研修(アイトピア) 
12/30(土) 大そうじ
12/31(日) 大みそか

ブリリアントにご協力いただいた方々

田中操様、ポケット様、希望様、兵藤昇様、ボランティアグループふれあい様、フラダンスすみれ会様、鎌田浩史様、ウクレレフレンズ様、稲村絹代様、北川藤良様、鋤本恵美様、澤田竜弥様、杉浦依和夫様、森下昌洪様、曽我洋秀様、菅谷君男様、佐溝力様、山口京子様、井上浩様、豊橋善意銀行様、カリオンビル様、豊橋市社会福祉協議会様、伊藤剛様、宇野和男様、宇野晴美様、兵藤なつき様

ブリリアントにご寄付下さった方々

太田美智子様、平井商会様、大橋様、生沼雪子様、豊田愛里様、佐藤勝紀様、 ボランティアグループふれあい様、高橋洋子様、藤原良江様、小田信子様、すみれ会様、金原博昭様、天野裕子様、曽我洋秀様、鈴木静子様、井上浩様、北川藤良様、藤井武弘様、黒木武秀様、伊藤剛様、星野様、梁川美根子様、金原康純様、佐溝力様、金子孝雄様、下田正男様、大沢芳江様、兵藤なつき様、稲村絹代様、吉川文子様、立松敬康様、豊橋善意銀行様、カリオンビル様、中尾よし子様、

いろいろとご協力、ご支援ありがとうございました。

編集後記

 創設30周年記念ブリリアント祭りも終わり、まだ興奮も冷めやらぬうちに、新聞を発行しようという意見が出て、お正月特別号を作りました。皆様にじっくり読んでいただき、あのお祭りの興奮と感動を味わっていただけるとと嬉しいです。

内田 里枝

 怒濤のように準備をした30周年記念ブリリアント祭りも、あっという間に大盛況のうちに終わり、誠にありがとうございました。これまたあっという間に新年となり、一月も下旬です。今年も元気で一年無理せず、楽せず、マイペースでやっていけたらと思います。

伊藤 剛
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