レッツ ブリリアント 2005/04 第19号
発行者
精神障碍者社会復帰施設
特定非営利活動法人(NPO法人)ブリリアント 施設長 内田 秀司
住所 〒 441-8145 豊橋市駒形町字坂口56番地
TEL 0532-46-0033
FAX 0532-46-0163
URL http://brilliant-gh.sakura.ne.jp/
ポレポレ対談
2月半ばのある暖かい日曜日「梅見にでも行こうか。」こんな私の一言から向山公園に行く事になりました。さあ、お弁当作りから始まります。菜飯のおにぎりが食べたくて私はブリリアント菜園から生きのいい大根の葉を取って来ました。ここでは皆自分の物は自分で作る事になっています。野球のボールの」様にまん丸いものからきちっとした三角のものまで、さまざまなおにぎりが出来上がりました。
「出発!」の掛け声も勇ましく、家族全員ブリリアント号に乗りました。 向山公園は色とりどりの梅が満開でほのかな香りも漂ってきます。あちこちで写真を取ったり、俳句をひねったりしながらお花見を満喫しました。
しかしここでお弁当を食べるには少し寒すぎます。結局豊川の生活支援センター「ポレポレ」に行こうという事になりました。それに私も一度見学したいと思っていたのです。「ポレポレ」の施設長さんはじめ職員さんやメンバーさん達の優しい笑顔に迎えられ中に入ると、春のような暖かさで、思わず気持も和みます。苦心の作の菜飯おにぎりをほうばりながら寮生も私も一息つき、それから世間話が始まりました。施設長さんの福祉に対する熱い思いと私の思い描いてる夢が共鳴しあって、しばし時間のたつのも忘れていました。言える事はお互い、この社会に生きている人全てが幸せになって欲しいということでした。
その後「ゆうあいの里」のいろいろな施設を見学させて頂きました。学ぶ所もたくさんあり、改めてここの福祉の素晴らしさを実感したしだいです。帰りにギョギョランドに寄り水族館を見学しました。昔子供の頃豊川に潜って捕まえた魚達がいっぱいいて、わたしは得意になって寮生達に魚を説明しながら懐かしい思いにふけっていました。
ブリリアント大家族
今、ブリリアントはお客様ラッシュです。研修生の実習の受け入れ先でもあるブリリアントは、週に2,3回実習生が見えます。それから又、毎週木曜日はお話会です。当事者はもちろん、一般の方もいらっしゃいます。豊橋をはじめ、豊川、新城からも来られます。
まず、初めてのお客様たちは、玄関に入ると寮生の暖かい笑顔に迎えられ、ブリリアントの見学コースに入ります。当番の寮生がブリリアント菜園、ウコッケイ、草花、金魚などを手取り足取り説明して回ります。外回りの見学が終わると、今度はブリリアントの中の案内をしてくれます。卓球場、ヨガ道場、コーラスグループの練習場など多目的ホールの地下室。寮生の憩いの場であるリラックスルームや、食堂や事務所のある1階。又寮生の個室のある2階などを説明をしながら付き添ってくれます。
一通り終わると食事の出来るまでの時間、リラックスルームで訪問交歓グループの慰問の話や、お話会、機関紙の事などを説明してくれます。チリンチリンと食事の合図の鐘で席に着く時には、お客様達はブリリアントがどういう所なのかを大体把握できるしくみになっています。そして夕食です。食事をしながら自己紹介、雑談と話が弾みます。お客様たちは寮生とかなりうちとけています。この、「同じ釜の飯を食う」という事がブリリアントの家族になる必須条件です。
その後始まるお話会は、寮長の鈴木光雄さんのリードで会が進行します。お話会のルールは「言いっぱなし、聞きっぱなし、コメントを入れない」などです。順番に一人一人話をしていきます。ここでは心が裸になる事が必要です。飾りを全部取り、一番つらい醜い所をさらけ出すのが目的です。まず驚かれるのが一般の方。こんな話し合いなどした事が無く、皆寮生の話を聞いて感動し、ご自分も素の自分に返られ目をウルウルさせています。ここまで来るともうお客様達はブリリアントの家族です。「また、来てもいいですか?」と言う言葉を残されて帰られます。そんなブリリアントの家族がどんどん増えて、最近では名古屋からもお客様がいらっしゃいました。
ブリリアントに関心のある方、ブリリアントの家族と一緒に食事をしませんか。そして心の家族になりませんか?
皆様のお越しをブリリアント一同、お待ちしております。
旅立ち
出会い、それは人には無くては成らないものです。それを気付かせてくれたのが、アラスカ旅行へ一緒に参加していた男女合わせて17人のメンバーでした。
まず最初に参加して良かったと思った事は、誰も僕の知っている人ではなく、赤の他人であった事です。その境遇が僕を変える事と成ったのです。僕は昔から人見知りであった事で、人とあまり話す事をせずいつもといっていい程一人で毎日を過ごしていましたが、今回の旅行で180°といっていいほど人間性が変わりました。
まず僕という人のどこが変わったかというと、家族や自分より年上の方を見る目が尊敬の目で見るようになりました。なぜそんなに急に変わったのかと言うと、そのメンバーの中にいた人が言ったんですが、「俺は自分より長く生きている人は経験している事が多いから尊敬するが、俺より後に生まれてきた奴は経験した事が少ないから俺の言いなりだ。」とそのある人は言った。僕も最初、何て事を言う人だと思いはしたが、その人の近くにいて人の為に働く事が不思議と嫌ではなくなっていきました。そういうふうに思い始めたのにも理由があって、その人が言った違う言葉を思い出したからで、「君はお小遣いを毎月貰っているが、それ相応の事をお金をくれる相手に返しているか?」と言われた時はドキッとしました。僕は今までそれ相応の事をした事が無かったのでその言葉を聞いてからは僕は他のメンバーの役に立てれるように後の2日を頑張って役に立ちました。
そんなこんなでアラスカの滞在期間4日間も終わり、とうとう日本へ向かう事になり飛行機の機体へとメンバー全員は乗り込みました。そして僕は機体の中で考えていました。今回の旅行は長いようで短かったが色々な出会いも思い出もあった。沢山の景色も動物とも出会った。本当に僕を変える要素が一杯一杯に。旅行とは旅へ行くと書くが、今回の旅行で風景などを見に行くだけではない事に気づく事が出来ました。今回の旅行で自分に自信というものをつける事が出来て、また成長すると言う事の嬉しさを知りました。
これを読んでいるあなたの中で自分に自信をつける事が出来てない人は、まだ一人でした事が無い事をしてみると僕は良いと思いました。
出逢いとは
成長する上
大切な事
明日天気になれ Ⅷ に参加して
去る3月12日、名古屋国際会議場で精神障碍者の啓蒙会みたいな事を「明日天気になれ」と銘うって愛知県精神保健福祉士協会が主催しました。ブリリアントの皆も出席しました。
AM10:30~一時間程、想像してたより沢山の500人を超える当事者の出席がありました。 マイクを握って緊張で震えながら自分達の作業所や仲間会の紹介をしていたのを「がんばれ!がんばれ!」と心の中で応援していました。皆精神薬のためろれつがあまりよくなくて、でもそれがかえってやはり私たちと同じなんだなという共同意識が生まれました。
ハイテク都市名古屋だけあって作業所での展示即売の品が、ガラス工芸品だったり、美味しいクロワッサンだったりと、レベルの違いに驚きました。その後、当事者4団体が、ミニコンサートを演奏してくださいました。
「同じ障碍を持っていてもここまで頑張れるんだぞ!」と言われてる気がして何か凄く感動して半泣き状態でロココさんの「あの素晴らしい愛をもう一度」を彼の弾き語りに、勝手に参加して歌いました。
いつもは訪問交歓グループ「ブリリアント」として童謡、ナツメロなど、歌の慰問活動してきた私たちでしたが、いろいろ活動をしているグループがあちこちに有るんだなあ。と最近少しマンネリ化してきたのを初心に返らされました。
今度3月18日にそのロココさんたち名古屋のNPO法人「草のネット」の方たちと、同時に豊川の生活支援センターの「ポレポレ」の方たちがブリリアントに来て下さる予定になっていましてその顔見せの意味もありました。
さて本題の北海道の、「浦河べてるの家」の方たち4人で統合失調症とのイキイキした付き合い方の講演が、1時間15分ありまして、べてるの家の紹介本を読んだり、関連ビデオを見たりした事のある私は、いくつかの疑問を持っていたのが氷解し、参考になりました。特に経済面の事ですが、日高昆布の袋詰め作業が時給220円とか、厳しいなあと思いました。又一月、約11万円の暮らしをしているとか具体的な事も分かりました。
私はべてるも凄いと思いましたが振り返って考えて見るとブリリアントも全国的に見てもかなりいい線行くぞ、この今のブリリアント生活も十分幸せだな。と確信しました。今回のこの企画に参加して分かった事は以上の2つ、即ちコーラス活動は常に初心を忘れないこと。そして豊橋市のグループホーム・ブリリアントも十分幸せなんだ。と言うことです。長い闘病生活だったけど私は今とても幸せです。
あらためて言わせてもらいますが、ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします。
素晴らしき音楽会
平成17年3月18日の日私達ブリリアントと豊川の生活支援センター「ポレポレ」さんと名古屋のNPO法人「草のネット」さんの計14人で交流会をした。この日は私が帰ってくるなり大忙しで、世話人さんの手伝いをした。私はフルーツポンチを作る係りだったので16人分を作った。
夕食はちらし寿司とスープ、それにデザートのフルーツポンチととっても豪華な食事会となった。私たちが夕食準備をしていた時、宇野君と藤田さんはこの日のお客様にブリリアント施設案内をしたり、「ハートイン・東三河」に出演した時のビデオを見せたりして、施設紹介をしていた。
みんなそろったところで夕食となった。沢山の人でいつにもまし、ブリリアントの中が明るくなった。まずは各自順番に自己紹介をしていき、食事をとりながら思い思いにしゃべったりしていてすごく良かったと思う。
世話人さんが用事から帰ってきたPM7:00頃から地下室で演奏会を行なった。まず最初は豊川のレモンスカッシュというバンドのボーカルの青木さんが荒井由実の「卒業写真」を自前のトランペット演奏で歌われた。寂しい感じが雰囲気良く地下室に響き感激した。
次に草のネットのロココさんこと代表の土田さんが自前のギターを持ってきての演奏を聞かせてくれた。「あの素晴らしい愛をもう一度」では宇野君と土田さんとのコラボレーションがぴったりで2人とも凄く上手だった。私が歌った「亜麻色の髪の乙女」も土田さんがギター伴奏してくれて、めったにできない体験をさせてもらい私にとっては心に残った一日だった。
その後も土田さんの演奏は続き、「明日があるさ」、「サルビアの花」も凄くいい声で歌っていたので涙が出そうになってしまった。本当に皆さんいい人達で交流会も楽しく行なえ、また出会いもあり、とても良かった。私の歌は失敗してしまったが、この日が一番いい思い出になった。 素晴らしい仲間と交流でき、とてもいい時間が過ごせて今までのブリリアント生活の中で最高の日となった。また近いうちにこういう事をしたいなと思った。
名古屋から来てくださった「草のネット」の皆さん、豊川から来られたポレポレの皆様にとても感謝しています。
はじめまして
入寮してやっと2ヶ月が、あれよあれよというまに過ぎてしまって、毎日部屋に閉じこもって何をして何を感じていたのかなあとつくづく思います。以前は母や父から「一人で暮らしている人は沢山いるんだから。」と暗い話になりつつ自分自身ではあまり感じていなかった私。
ここブリリアントに入って思う事は私にも何か出来る事があるんだということを教えてくれた事。何でもよい、私に出来る事を見つけて皆のように前向きの姿勢で取り組んでいけたらと思います。
これから先もどうぞよろしくお願いいたします。
フレンドハウス(作業所)にて
最近のフレンドハウスの仕事が面白いです。世間の仕事に比べれば内職程度と言われるかもしれないが仕事形態より人間関係がうまく行っているのでそれがうれしい。指導員さんも特に気を使ってくれていて、その心使いが嬉しいです。私の心の中の実は成りませんが・・・
皆が気を使いあって楽しく仕事が出来、私は幸せです。こういう幸せも全て自分の中から出た結果が良くも悪くもなっていくと教えていただきました。悪い事は身からでた錆びよい事はおかげさまと言う言葉が思い出されました。こういう良い雰囲気が長く続いてくれる事を願っています。作業所の所長さん、指導員の方たち、通所者皆が楽しく仕事をしようと心使いがにじみ出ています。これこそ私の理想とする仕事場です。
私は温厚で何を言われても怒らないと言う人間に見えると思いますが、私は常日頃から私自身の心身の向上を目指す事に努力しています。それが私に課せられた人生上の課題だと思って今与えられた時間を使って日夜努力しています。
ペットとの生活(続編 No.2)
ブリリアントでは4匹のペットを飼ってます。ネコのシロちゃん、犬のパンダ、1作目でデビューしたジュンちゃんとジェニーちゃんです。今回はジュンちゃんとジェニーちゃんについて紹介したいと思います。
ネコのジュンちゃんは最初私が拾ってきた時は手のひらにすっぽり入ってしまうような小さいネコでしたが1年経った今ではすっかり大きくなり、まるで野生のネコみたいでとってもやんちゃです。でも意外な一面もあり、毎朝寮長の鈴木光雄さんと駒形神社まで散歩に行って、絶対に鈴木さんのそばを離れません。まるで忠犬ハチ公ではなく忠猫ジュンちゃんみたいです。ブリリアントの建物の中でも殆ど鈴木さんのそばにピタッとくっ付いているので鈴木さんがいない時ぐらいしか私の所にはやってきません。まるで親子みたいな関係なのでとっても羨ましいです。
次にジェニーちゃんの紹介をします。
犬のジェニーちゃんは幸公園に捨てられていてそれを世話人の内田さんの弟さんが拾ってきたのですが初対面に見た時は凄くかわいくおとなしかったので、いい犬だなと思っていたら、みごとに裏切られキャンキャン鳴かれて困っていましたが、今は大分落ち着いていて、たくましくなりました。散歩のときでも私がリードを持っていって「行くよ」と言うとジェニーちゃんは待ってましたと言わんばかりに大喜びして、クサリをはずしてやると、だぁーと走っていきます。私は土日の休日に30分掛けていろんなコースを周って散歩に行ってますが、とにかくジェニーは大喜びで、ブリリアントに帰ってくると「まだ行きたいよぉ」と私に訴えるような眼差しをしてくるので、とってもかわいいです。ジュンちゃんもジェニーちゃんもりっぱに育ってほしいなと思います。
私もこの2匹には負けないぐらい日頃の生活を見つめて、頑張っていきたいと思っています。
またいずれ続編を書きたいと思っているので楽しみに待っていてくださいね。(おわり。)
クラッシックコンサート
「皆でクラッシックコンサートに行きませんか?」 お話会の常連でもある豊川の鈴木さんからお誘いを受けたのは数ケ月前だった。ブリリアントは大の音楽好き。だけど経済的なものもあるので、チケットを頂いたり、本当に割安の時しか出かけていない。ましてや名古屋の芸術劇場で名フィルの演奏会となると、殆ど縁のない状態だった。
「僕が用意しますよ。」「だって大勢だし、交通費もかかるから。」と遠慮すると「こう見えてもちゃんと収入源があるんだよ。」と笑って答えられた。結局結論的には、鈴木さんの友達の服部さんという方が、ブリリアントの人数分のチケット代と交通費を寄付してくださる事になった。鈴木さんはスポーツ活動を通して一般の方ともつながりがある。本当にありがたい事だ。この件について鈴木さんは、芸術劇場の周りの地図や中の案内図をeメールで送って下さったり、大活躍。又このコンサートにあらゆる人達を誘い、これからの活動の繋がりをつけて行こうという、前向きな姿勢には感心させられた。
当日、豊川の生活支援センター「ポレポレ」や「フリースペース」の職員さんや仲間達、又名古屋の精神障害者患者会「雑草」のメンバーさん達を合わせると20人位の人達が、まず芸術劇場隣の喫茶店で待ち合わせる事になった。せっかくだからお互いの情報交換やコミュニケーションをとろうという、鈴木さんの計らいである。皆混ざり合って一時間くらい福祉活動についての話題に花が咲いた。
いよいよ待ちに待ったコンサートの時間である。広い芸術劇場は迷子になりそうなくらい広い。エスカレーターでどこまで登るのかと思うほど上がって、やっと席に着いた。大恩人の服部さんにお礼を言いたいからと、会わせてもらうと、もったいぶるでもなく、物静かで謙虚な方だった。本当にいい人というのはこういう人の事を言うのだろうと思った。
いよいよ演奏が始まった。“コバケン スペシャル VOL.3”「チャイコフスキー・シリーズⅢ」ということで指揮は小林研一郎、まずポロネーズから始まった。名フイルの演奏を聴いているというだけでも感激的な気分なのに、この素晴らしい演奏会場にいるということが、私達をますます優雅な気持に駆り立てる。ポロネーズの演奏は素晴らしかった。次の曲目はかの有名な「ピアノ協奏曲第1番変ロ短調」、ピアノ演奏は田村響、まだ18歳の高校生だった。
生演奏は凄い。生だからといってキンキン響くわけでもなく、あの有名な旋律が交響楽の柔らかいハーモニーとピアノに流れるように調和して、第1楽章から第3楽章まで夢心地で聞いていて、あっという間に終わってしまったような気がした。盛大な拍手の後、花束の代わりに愛・地球博のイメージキャラクター「森ゾウ」のぬいぐるみをもらっていたのは、微笑ましかった。
休憩の後は、交響曲第5番ホ短調だった。指揮者は普通これから演奏する曲の説明はしないものだが、小林研一郎は違った。素晴らしい声で曲の旋律を歌って見せたり、又それぞれ主な所を楽器で演奏してもらったりの大サービス。おかげでどういう曲なのか、どういう思いで聞けばいいのかが分かる。こういう指揮者は初めてだった。
素晴らしい演奏は別世界。現実を離れ天国にいるような気分である。やはり生の演奏は良かったと思った。演奏が終わると割れんばかりの拍手が鳴りやまない。津波のうねりのように次から次へと起こってくる。
アンコール曲は「アメージンググレース」、指揮者自らのピアノ演奏で静かに始まった。次々にいろんな楽器が順番にいろんな音色で「アメージンググレース」を奏でた。しんみりして涙が出そうになった。素晴らしかった。曲が終わると「ブラボー」という歓声があちこち飛び交い、会場は熱狂的な拍手でムンムンになった。指揮者はまず、コンサートマスターと握手をし、次から次へと演奏者をたたえて移動する。その度に拍手が沸きあがる。管楽器、木管楽器、打楽器、第一ヴァイオリン、第二ヴァイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス。全部の部署の演奏者を称えた後、今度は指揮者自らが舞台を出たり入ったり、拍手や歓声を受けるのかと思ったら、小林研一郎はサーっといさぎよく退場してしまい、演奏会はあっけなく終わりとなった。私は又びっくりした。 これが一流の指揮者なんだなあとつくづく感心した。
芸術劇場から見た名古屋の夜景は素晴らしかった。色とりどりのネオンの中に出来たばかりの観覧車がキラキラとゆっくり回っていた。音楽会の余韻もあり、「やっぱり都会だねー。」とつぶやきながらしばし夜のフアンタジーに浸っていた。帰る道々私の頭の中は、あの観覧車がオルゴールを奏でる様にピアノ協奏曲がくるくる回って鳴り止まなかった。
この演奏会を計画したりプレゼントして下さった方々、それから「雑草」のメンバーさんたち、本当にありがとうございました。これからも手をつないで精神障碍福祉を向上していきましょう。ブリリアントのメンバーも素晴らしい思い出が出来ました。心より感謝申し上げます。
※名フィル(管弦楽、名古屋フィルハーモニー交響楽団の略)
酒は男を助平にする
前々回に「酒は百薬の長たるや、百毒の長なるや」を書きましたが、今回は酒にまつわるおもしろく、きついお話しをさせていただきます。
お酒はストレスの緩和によいとかで、憂さ晴らしや心の解放にこよなく愛されているものですが、これが度を過ぎますと不祥事につながりかねません。おそらく、アルコール党のほとんどの方が酩酊したり、ちょいと恥ずかしい危なっかしいお話をお持ちではないでしょうか。また、社会均等法での女性進出がめざましい一方、セクシュアルハラスメントに係る訴えが、年々多くなっているようだ。官庁や教育場、会社内などの閉じられた中での処分も枚挙にいとまがない。酒宴でのことはなおさら多く、セクシュアルハラスメントを通り越しての裁判沙汰もメディアを賑わしている。これらは酒でのご乱行・乱心ではすまされないことは重々認識するべきである。
酒の好きな男にとっては、聞き捨てならない主題の言葉である。これは、徳島医大の研究グループが“酒酔いのしくみ、酒と脳”の関係を研究しての言わば、瓢箪から駒ぎみに発見した成果を、医大副院長が述べていたものです。平成6年春号B6版20ページぐらいの健康・小雑誌で徳島医大が発行しているもので、私は丁度、歯医者に通院していて待合所で読み、ひとりほくそ笑んだのでした。内容はこうであった。
脳内に視床下部という部位がありますが、ここの前群に性中枢があります。性機能を司りますが、性欲や食欲の本能的な活動を支配する場所はまた違った脳です。で、酒、アルコールの成分であるホルムアルデヒドは、この性中枢を刺激するのだそうです。一方、理性をもつ脳群があって感情・知覚など支配しており、性中枢をも抑制しています。だが、限度以上の性機能への刺激によって、理性をないがしろにして個人差あれ行動してしまう。例えば、女性のそばの寄りたがる、肩・手・髪に触れるが始まってキスを迫ることになるなどなど典型的なセクシュアルハラスメントとなるのである。では、女性も条件は同じではないかということですが、女性特有の制御があるのです。それは、女性ホルモンが性機能への刺激の緩和剤になっているのです。でも、少なからず中枢に刺激がいくわけですから、男女同一と言うこいとでしょうか。とくに、女性ホルモンの分泌に支障ある方は注意がいるのでしょう。また、男性に触れたがるや過露出の女性もいますから、これらも気をつけなければなりません。
視床下部は脳内の大事なところ、子宮・卵巣に深くかかわり、冷え症や更年期障害などに影響するとあります。脳によい血液と酸素を与えましょう。
アルコールは肝臓で分解されますが、肝臓を酷使すると性ホルモンに影響する。人は通常は男性ホルモンと女性ホルモンを生成しています。男性の場合は、バランス制御システムが女性ホルモンを肝臓で破壊しています。肝機能が働かなくなると、女性ホルモンを消去できなくて、体液を巡るため女性化します。その結果、声が高くなったり乳首が突き出たりします。その反対に女性は、声が低くなったり毛深くなり、顎などにひげが生えたりします。ですので、肝が衰えた女性がお酒を嗜むことは前述の通り、性中枢を急激に刺激することとなり、逆セクシュアルにならんともかぎりません。
肝臓はもの言わぬ臓器の代表で、よっぽどしないと悲鳴をあげません。ですので、楽しく長くお酒と付き合うためには、まずはグチル酒を止めなければなりません。グチル怒るは肝臓をことさら傷めます。導引医術の対処法は、飲む前と飲んだ後に右肋骨下部の肝臓部を揉み擦ります。足の第二指を強く揉みます。お酒と同量の水を交互に飲みます。首肩をぐるぐる廻しておきます。凝っていると悪酔いします。でも、飲みすぎれば元の木阿弥です。ゆめゆめ肝を大切にして、心平穏にして頂上至極の生き方を!私も肝(胆・肚)に命じておきましょう。
行事報告 平成17年1月~3月
1月 3日(月)初詣(駒形神社)、トランプ大会
5日(水)初詣(ソブミ観音)、生活支援センター「ポレポレ」
7日(水)スターダスト歌練
12日(水)ヨガ教室
14日(金)スターダスト歌練
16日(日)誕生会、カルタ大会
19日(水)「ブリリアント」慰問 ナーシングホーム「気の里」
29日(土)スターダスト歌練
30日(日)ゴミ0運動参加
2月 2日(水)ヨガ教室
3日(木)豆まき、太巻き 寿司体験実習
13日(日)サミゾチカラコレクション(ホーロー看板展)
「桜ケ丘ミュージアム」
16日(水)「ブリリアント」慰問 (木戸病院)
19日(土)卓球大会(地下ホール)
20日(日)梅見(向山公園)、生活支援センター「ポレポレ」
ギョギョランド見学
23日(水)「ブリリアント」慰問(デイサービスセンター和)
27日(日)「クラッシックコンサート」(愛知県芸術劇場)
3月 2日(水)ヨガ教室
3日(木)ひな祭り
5日(土)善意銀行40周年記念式典(ライフポート)
12日(土)あした天気になーれ(名古屋国際会議場)
スターダスト歌練
18日(金)ブリリアント見学会(名古屋、豊川より)
19日(土)スターダスト童謡録音会
30日(水)「ブリリアント」慰問(豊橋ケアセンター)
※毎週木曜日夜6:30より「お話会」を行なっています。一般参加も自由ですのでぜひお越しください。
ブリリアントに御協力頂いた方
アイトピア様、稲地様、伊藤様、大須賀様、太田様、佐溝様、清水様、白井様 杉浦様、杉本様、鈴木様、豊橋善意銀行様、平井様、森下様、 有機デリバリーサービス様、東海起業(株)、東海有機(株)、レスポワール様
ブリリアントに御寄付くださった方
伊藤様、小野田様、北川様、金原様、駒方町総代様、佐溝様、社会福祉協議会様、 白井様、杉本様、鈴木様、豊橋善意銀行様、中西様、服部様、平林様、山口様、 山本様、レスポワール様、有機デリバリーサービス様、東海起業
編集後記
ほぼ20年前、名工大の学生だった私は週末になるとよく栄のセントラルパークにスーパー・カブ(新聞配達用自家用原付車)で出没していました。2月27日の名フィル鑑賞のため豊橋から久しぶりに上京した私はオアシス21も知らなかったです。テレビ塔だけは変わってないなあと思いつつ夜のネオンのきらびやかさに、時の流れ、境遇の変貌などを少し寂しく感じていました。でもその時その時一生懸命に生きる事が大切で、障碍の今でも今出来ることを精一杯やっているんだから、今はこれでいいと思う。
「これをどこかに飾ってくれますか?」吊り雛がブリリアントにやってきたのは2月半ばのことでした。私は目を見張りました。昨年新城の節句祭りで見た吊り雛があまりに素晴らしくて頭に焼き付いていたのです。嬉しさに言葉もありませんでした。私の友人が一つ一つ真心を込めて作ってくださった手作りの吊り雛はリラックスルームに飾られました。この吊り雛は寮生達や私の心を癒してくれました。そしてこれからも毎年ブリリアントの住人に優しさを投げかけてくれる事でしょう。素晴らしい真心を下さったYさん、本当にありがとうございました。