レッツ ブリリアント 2017/07 第69号

発行者
精神障碍者社会復帰施設
特定非営利活動法人(NPO法人)ブリリアント 施設長 内田 貴士

住所 〒 441-8145 豊橋市駒形町字坂口56番地
TEL 0532-46-0033
FAX 0532-46-0163

URL http://brilliant-gh.sakura.ne.jp/

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平成29年7月10日発行

びわ騒動

施設長 内田貴士

 今年、びわの木が満開の花を咲かせた頃から何やら胸騒ぎが起こり、その不安は的中しました。黄金色の実が鈴なりになったのです。嬉しいことじゃないかと思われるかもしれませんが、問題は鳥対策です。

「もう1日置けば熟れておいしくなるな。」と思って収穫を1日遅らせたら、次の日にはびわの実が半分になっていたという過去の例もあって、「敵に食べられてなるものか!と、びわの鳥対策が始まったのです。

 昔は1枚の網で足りていた木も数年経つうちに大きく育って、何枚掛けても1本のびわの木を覆うことができません。大きな網を4枚掛けてやっと何とか・・・・というところまで来ました。青・黄・緑の網で包まれたびわの木は何やら窮屈そうになりましたが、でもジッと耐えて実を守ってくれました。

 収穫の日の朝は大さわぎ。屋根の上に登る者、木に登る者、柄の長いハサミで切り落とす者、さまざまです。でも寮生達は皆楽しそう。収穫が1番嬉しい瞬間ですから。そのびわの実の甘かったこと! お金では買えないおいしさです。

世話人としての目標

曽我洋秀(世話人)

 原稿を考えていて、新聞の一面を見れば、藤井四段29連勝の記事が飛び込んできた。凄い子供が出てきたなと、将棋ファンとしては嬉しいです。彼が、目標は?と訊かれ、タイトルを地元に持ってくる事だと答えていました。

 やはり世話人としての目標は何か? と問われれば、ブリリアントを1日も早く自立して卒業していただくこと。最終目標と言えば、ここを卒業した人たちの結婚式に呼ばれることです。この間も、外の作業所で関わっている方からメールで相談があり、二人でアパートで暮らして行きたいが、どのようにしたら良いかと尋ねられ、アドバイスしておきましたが、お二人とも、僕がカウンセリングしていた方です。ここまで来るには、色々な人とのご縁とご支援とがあった事だと思います。ブリリアントを卒業して行く人が、一人でも多く出るよう、皆様がたのご支援宜しくお願い申し上げます。ありがとうございました。

どうぞ皆様、「お話し会」へお越し下さい!

 ブリリアンントでは、毎週木曜日の夕食後、6時30分くらいから、お話し会を行っています。寮生・世話人・ゲストの方々が、食堂のテーブルを囲んで丸く輪になり、それぞれ順番にお話をしていきます。テーマを決めて話す時も、フリートークの時もあります。ゲストの方で、こんなテーマでお話しをしたいな、という方があれば、ぜひおっしゃって下さい。寮生の暮らしぶりが聞きたいとか、当事者の思いを聞きたい、などでもけっこうです。

 話す時間は人それぞれで、5分足らずで終わる人や30分くらい話す人もいます。ブリリアントのお話し会のルールとしては、1:聞いている人は口をはさまず、ただじっと聞くこと。2:お話し会で聞いたり話したりしたことを、よそで話さない、その2点です。

 一通り話し終わると、後はお茶菓子を頂きながら、自由会話の時間です。この時間はいつも白熱し、2時間くらいあっという間に過ぎてしまいます。話す事によりたまっていたものを吐き出し、ストレスが解消します。また、いろいろな人の意見を聞く事により頭の中が整理されます。ブリリアントでは寮生の年齢が様々なのでとてもいい成果が出ています。ご希望の方は、夕食(無料)の準備もできますので2、3日前にご連絡いただくとありがたいです。

 参加希望の方はぜひ電話 0532-46-0033 までご連絡下さい。

最高だった富士山麓周遊一泊旅行

伊藤剛(寮生55歳)

 6月3日と4日の週末、ブリリアントの寮生一同が待ちに待った年一回の一泊旅行に行って来ました。天気は快晴! 朝8時に出発し、新東名経由で富士サファリパークへ着いたのは11時半でした。まずは混みあう前に腹ごしらえということで、レストランでパスタやエビピラフをいただきました。それから駐車場に戻ると、富士山がちょうど雲から顔を出すところで、さっそく皆で記念撮影をしました。

 さて、いよいよ車に乗り込み、サファリゾーンのドライブコースに入って行きます。ものものしいゲートを通過して、最初に現れたのは大きなアメリカグマです。コースの脇の空き地で何か食べているようでした。次はヒマラヤグマ。そしてヒグマです。続いてライオン。大きなオス達が道路脇に寝そべって、そのうちの一頭の足は道路まではみ出していました。もちろん厳禁ですが、窓から手を出せば、触れるぐらいの至近距離で見る猛獣は、動物園とは違ってすごい緊張感がありました。さらに立木の上では二頭のメスライオンが枝に乗って昼寝をしていました。下から見上げるライオンはとても迫力があります。

下から見上げるライオン

下から見上げるライオン

お次はトラ。森の中、日陰になった所を密やかな足取りで散歩していました。あんなのとジャングルで出会ったら、恐怖で失神するかもしれないな...と思いました。さらに車は進み、チーター、アジアゾウ、アフリカゾウ、シロサイ、キリン、ラクダ、シマウマ、ラマ、などいろいろな動物たちを見ることができました。餌場がコース近くに設けられているので、どの動物も間近で見学することができるようになっています。時折動物がコースを横切っている時があり、そんな時は車を止めて邪魔しないようにしました。内田ファームから借りて来たワンボックスカーで行ったのですが、マニュアル変速だったので、動物見学のためのノロノロ運転は少しつらかったです。

 約1時間ほどでサファリゾーンのドライブを終え、今度は徒歩で園内散策に出かけました。ライオンの赤ちゃんのミルクタイムが見られるというふれあい牧場に行き、少し待っていると、大勢のお客さんで賑わう会場へ、係員さんがライオンの赤ちゃんを抱いて現れました。大きめのネコほどの大きさでしたが、哺乳瓶を両前足でしっかり抱え、ゴクゴクと美味しそうにミルクを飲んでいました。飲み終わると、人間の赤ちゃんのように、背中をポンポンと叩いてあげるのだそうです。母親ライオンも同じようにするのかな?と疑問がわきました。

ライオンの赤ちゃん

ライオンの赤ちゃん

その後、別のライオンの赤ちゃんやミーアキャット、ワラビー、カピバラなどを見つつ、ミニチュア牧場へ行くと、ちょうどアメリカンミニチュアホースというとても小型の馬の草競馬がありました。僕たちは買いませんでしたが、単勝の馬券も売っており、それを買い求めたお客さん達はお目当ての馬に大きな声援を送っていました。ファンファーレが鳴り、いよいよ出走です。係員さん二人がゲートを手で押し上げると、各馬計6頭が一斉にスタート!競争意識をむき出しにして全力でコースを疾走します。

アメリカンミニチュアホースの草競馬

アメリカンミニチュアホースの草競馬

あんなに小さな馬たちでも競走馬としての本能はすごいなぁと感心しました。コースを2周するレースだったのですが、2周目で先頭集団が突然コース脇の草を食べ始め、それまで5位だった馬が1着になるという大波乱のレース展開で、観客一同は爆笑でした。当たり馬券を買っていたお客さん達は大喜びでしたが、まさかでハズレ馬券となった人はとてもガックリしていました。その後広場でアイスクリームを食べ、サファリショップでめいめいお土産を買いました。

 サファリパークを存分に楽しんだ後は、国道469号線と県道72号線経由で白糸の滝へ向かいました。一昨年と同じ土産物屋さんの駐車場に車を停め、サクランボを買い、歩いて音止めの滝と白糸の滝を見学しました。夕方5時近くでしたが、観光客が大勢いました。広大な眺めの白糸の滝を見ていると心が洗われる想いでした。お次はおなじみの田貫湖へ。ここは先代の施設長:故内田秀司さんのお気に入りの場所です。湖畔のキャンプ場では、色とりどりのテントが所狭しと設営されており、家族連れで賑わっていました。ここでこんなにたくさんのテント(ざっと50張り以上!)を見るのは初めてでした。土曜日の予定を終え、ブリリアントがいつもお世話になっている富士宮市猪之頭の民宿「水口屋」さんへ着きました。夕食は、虹鱒の刺身、フライ、塩焼き、アラの味噌汁など、鱒づくしでとても美味しかったです。夜は皆でテレビを見て、お風呂に入って休みました。

 翌日曜日は、朝4時半に目が覚めました。カーテンが開けてあったので、床の中から富士の頂が見えました。これは贅沢だなぁと感激し、ガバッと布団から出て、すでに起きていた前田君と一緒にまた田貫湖へ出かけました。早朝の田貫湖では、何人ものカメラマンが富士を撮るシャッターチャンスを狙って三脚を据え、カメラを覗いていました。また、桟橋では、ヘラブナ釣りの人達が支度を始めていました。僕たちは、湖畔の散策道を一周歩くことにして出かけました。約50分ほどかかりましたが、休暇村やキャンプ場など、昨日とは違う湖の姿を楽しみました。ウグイスを始め、多くの野鳥の鳴き声も聞くことができました。民宿へ戻ると、朝食まではまだ時間があったので、奥さん、白井さん、兵藤さんと一緒に近くの陣馬の滝へ行きました。ここは、割とマイナーな観光スポットですが、この日は山梨ナンバーの車のご夫婦が写真を撮っていました。朝の爽やかな雰囲気が素晴らしかったです。

 宿の朝食では虹鱒の甘露煮が出て、頭から丸ごと柔らかく食べられて感激でした。そして出発し、道の駅朝霧高原、本栖湖展望スポット、道の駅なるさわの富士山博物館、物産館などを見て回り、河口湖近くのほうとう不動というお店で山梨名物の「ほうとう」を頂きました。皆ほうとうは初めてだったので、大きな鍋で出てきた野菜たっぷりのほうとうに、びっくりしつつも舌鼓を打っていました。素朴な味噌の味が太い麺とよく合っていました。次は河口湖大橋を引き返し、北原ミュージアムで懐かしのブリキのおもちゃや古いレコード盤、ポスター等を見学しました。すごいコレクションでした。

北原ミュージアムの前で

北原ミュージアムの前で

館内のビデオで紹介されていた北原照久氏の半生にも、とても感動しました。最後の目的地、オルゴールの森美術館では、大型の自動演奏機械、オルゴールとオペラ歌手の共演や、スクリーンに砂を落として手で掃いて砂絵を作るサンドアートとピアノ、バイオリンの共演ミニコンサートを楽しみました。園内ではバラが見事に咲いていて、色とりどりの夢のような世界でした。ショップには、百万円以上もする高級オルゴールや、最新のヒット曲が入ったコンパクトなオルゴールなど、様々なオルゴールを売っていて、目の保養になりました。帰りは富士山の北西を回り、青木ヶ原の樹海を通り、新富士のインターから新東名に乗ってブリリアントまで来ました。

 今年の一泊旅行は、天候にも恵まれて、本当に楽しかったです。また、当初の検討段階では、サファリパークは入場料が高いので、予算不足でいったんはあきらめたのですが、河合きほ様からのご寄付のおかげで行くことができました。河合様、誠にありがとうございました。この場をお借りして御礼を申し上げます。

ゴールデンウィーク

白井千雄(寮生72歳)

 朝7時から畑を耕して二畝作って生姜を植えた。上にワラを乗せて土をかぶせた。生姜は体を温めるので寒い時には役立つので手入れをして育てたいと思います。

 みんなでおにぎりを作って桜淵へ行った。桜の木の下でシートを広げておにぎりを食べた。風がさわやかで楽しい一時を過ごすことが出来た。吊り橋を渡って対岸へ右に曲がってさらに奥へ藤の花が柵に咲いていた。風がほほを撫でて行く。

 帰りにプラットに寄って演奏会を楽しんだ。80歳を祝って記念のアコーディオンの演奏会で私も80歳まで長生きして元気で長生きしたいと思いました。

ブリリアントの旅行について

深田和央(寮生59歳)

 私は、ブリリアントに入って、はじめて旅行に参加しました。

 まず一番最初に行ったのは、富士サファリパークでした。色々な動物がいて、見ていてとても楽しかったです。

 宿泊した民宿のおじさんもおばさんもとても温かくてとてもいい人でした。料理のほうも大変おいしかったです。

 2日目の昼が、ほうとうという料理でしたが大変おいしかったです。

 また機会があれば来年も行きたいです。

山梨名物ほうとうを囲んで

山梨名物ほうとうを囲んで

ブリリアントに入寮して

前田武志(寮生21歳)

 僕は4月25日に入寮しました。

 仕事は、うずらの里・内田ファームで働かせていただいています。初めてうずらの鳥を見た時は、「あっうずらってこんなに小さいんだ」と思いました。とは言っても1番最初に見たうずらは衝撃的な光景でしたが、これからこの仕事をしていく、ここで新しい仕事に就けるんだなと思った時、なぜかうれしくなりました。

 ブリリアントでは、いろんな施設で慰問活動をしたり、毎週木曜日にはお話し会があったりと、いろんな人達と歌ったり、話をしたりと最初のうちは緊張してうまく話せないことが多かったんですが、少しずつ人前で歌ったり話したりすることが、だんだん楽しくなってきています。

 最近ブリリアントのびわの木にたくさん実がなっていたので収穫をしました。熟した実はとても甘くて、あまり熟していない実はちょっと酸っぱかったです。

研修旅行で見つけたこと。

兵藤なつき(寮生31歳)

 私が通っている作業所のユア・ケミストで研修旅行のお知らせが配布され、テーマの「賢島サミット開催地の旅」に目がついて、私は行けるはずだったのにあきらめてしまった以前の研修旅行の悔しさを晴らせたらと思いました。

 前回のブリリアント旅行で伊勢神宮へ行くことを私たちで案を出して世話人さんも了解したとき、皆さんは、私が参加できなくて悔しがったことを放っておけなくなったんだ。旅行も成功しなかったら、答えを出すに時間はかけましたけど、また伊勢神宮へ行けるんだって前向きになれませんでした。

 何回かユア・ケミストの研修旅行に参加してそれまでは分からなかったけど、今回の旅行を通して見つけたことがあります。ひとつはここ最近、観光バスの横転事故、それと高速道路で乗用車が飛ぶようにバスのフロントガラスに衝突したニュースを聞いた運転手さんも恐怖を感じたかもしれません。6月10日に新城で事故が起きたけど運転手さん・ガイドさん・乗客さんも奇跡的に命が助かったでね。もうひとつはじわじわ私のうちに問題になっていることが押し寄せてきました。旅行に欠かせない持ち物(特にお小遣い・見学料・昼食代・障害者手帳)を用意し忘れ、置き忘れ、失くしはしないか。ゴミ袋を何枚か持って行くことを忘れないか使えるか。おやつのゴミを分別できるか。高速道路の駐車場でSAやバスに向かう時、車に衝突されないか。間違えて思いやりを捨てて人(大人・健常者だけでなく)を車に衝突させないか、バスを乗り間違えないか。遊覧船に乗る時に景色を眺めるのと波音を聞くのを楽しんでいる人の邪魔をしないか。宴会でビールを楽しみたい人を振り回さないか、カラオケに参加したい人の邪魔をしないか、応援している人の邪魔をしないか。まわりの状況を把握せず不適切な対処をしてしまわないか。ホテルの部屋のカギを管理できるか。ホテル内で倒れないか。ロビー・宴会・朝食会場などの集合時刻に遅れないか、バスに乗る時刻に遅れないか。伊勢神宮の外宮・内宮そしておかげ横丁で複数の人と行動できて緊急事態を起こした時反省できるか、緊急事態が生じた時協力したり助けることができるか見守れるか、おおらかでいられるか。ユア・ケミスト出発から到着まで、そしてブリリアントに戻って翌朝を迎えるまで穏やかさを壊さないか。収穫は逃せませんでした。

 チャンスを逃さなかった時にそういうことに当たらないと社会へ出た時に・・・。お出かけを楽しむ時に・・・。

 今は助けられているけど、助けていただいてくれる人を大事にしなかったり、まわりから助けられなくなっちゃうとね・・・。

こころ

位己光児(支援者)

「こころ」を限りなく開くと、

無条件に「なんでも」受け入れられる。

そうすると限りなく可能性が実現する。

桜が時を知って花を咲かせるように、

渡り鳥が季節を知って移動するように、

どんな変化にも対応できる知恵と力が

開かれた「こころ」から湧き出てくる。

だから政治も経済も文化も教育も、

産業も自然保護も天体も宇宙も、

「なんでも」受け入れて同時に解決する

知恵が湧き、力が働いて世界が治まる。

無限に開かれた「こころ」は、この世に

「神の世界、仏の世界」を顕現する。

笑いだけじゃない泣きヨガもある

杉浦 依和夫(支援者・ヨガ講師・60代)

 NHKの連続テレビ小説を楽しみに見ているが、よく笑い泣かされる。とくに涙脆くなってしまって、無様を晒すことになるからひとり見るしかない。ある個性派俳優が述べていたが、「テレビ・映画にしろ、劇場舞台にしろ、無理やりに泣かせよう涙を誘う意図の脚本、演出が多すぎる。」と批判していた。

これは涙=感動≒名作の意識で、延長線上には映画祭のノミネートを狙っているのではというのは言い過ぎか。

 勧善微悪、感動の涙のあとは、笑いでハッピーエンドは、安心できる観劇であろう。

 笑いは健康にいいということが科学的・医学的にも臨証されてあっちこっちで「笑いヨガ」教室が盛んである。また認知症、ガン患者や精神障碍者などに活用されている。因みに「笑いヨガ」は、私の導師が半世紀前から全国の教室で指導広めたもので、決してインドヨガではない。師はよくインドに赴いてヨガの重鎮たちにヨガの科学性と哲学性から理論を説いていたのが証左である。

 笑いたいということから、落語のCD、カセットで聴くのみならず、吉本新喜劇に足繁く通う夫妻もいる。悲しみや怒りなどマイナス感情は時には必要かつ仕方ないが、楽しい、嬉しい、喜びなどはマイナス感情を中和してくれるもので心を広くしてくれる。

 ヨガでは、なぜ笑い行法を摂りいれているのか、それは病人という意識から離れられるからだ。人は病気という執着に囚われなくなったとき凡ての病気の80%は治癒される。こんな逸話がある、70代の片方の腕だけ動作可能な寝たきりの末期肝臓ガンの方が道場に運ばれてきた。師は徹底的に笑いと合掌をさせた。余命一週間といわれたが奇跡が起こった。その方は、その後、師に命を捧ぐベく身の回りを世話しながら七年にして全うされた。勿論それだけではないが、笑いは神経とホルモンを調えることを師は知っていた。体は和らいでいること、心は寛いでいることが免疫向上の鍵である。

 実は笑う、泣くは呼吸に関している。ヨガは呼吸を最重要視します。身心は呼吸をカタチとして顕します。呼吸を診ると身心の状態がわかる。積極的なときは呼吸も力強く声もつよい。呼吸を深く静かにすると心は落ち着く、浅くせわしなくするとイライラ、怒りっぽくなる。身心が先ではなく呼吸が先なのだ。呼吸で自分をコントロールするのである。いい呼吸を出す刺激が、肉体面からいうと笑いであり、精神面から言うと感謝、生活面では楽しい生活である。

 ヨガの肉体的訓練は、笑えるような身体をつくる、和らいだ身体をつくる事である。呼吸法といっても感謝心を持たなければ良い呼吸はできません。

 笑いは息を吐くこと、涙を出すことは体が汗をかくことと同じでカラダが和らいでくる。邪気(体の毒素)を吐き、皮膚から汗として余剰エネルギーを排出することこそが回春の一歩である。

 運動も体操も、そしてウォーキングもだが、腕・手力も怠りなく!

☆~ お空のみんなは 知っている ~☆

この世に種が落とされて 始まった 旅

やさしい風 つめたい風 あったかい風

晴れ のち 曇 ときどき 雨

ときには 嵐 ときには 凪

          見上げたら いつも はてしなく広い 空 

          足下には  いつも びくともしない 大地

笑って笑って 笑いころげた日   

ランランラランと うたった日

バレリーナのように 踊った日

子どものように はしゃいだ日

          身動きせず 耐えた月日

          悲しみに  嘆いた月日

          苦しみに  身体を痛めた月日

          喉を涸らし 水を求め さまよい歩いた月日

どれもこれも 旅の足跡

だれもしらない涙の色 涙の数

だれもしらない笑顔の意味 笑顔の形

  そして 最後に見せる 花 一輪

 

   だれにも見えない 旅の足跡

   お日様は知っている

   お月様も知っている

   お星様も知っている

     お空のみんなは 知っている 

by えくぼ

今年も お盆を迎えます。父母、伯父、伯母、あちらに旅立ってしまった人が増えたけど、こちらと、あちらは、いつも繋がっている~。ただ、目には見えないだけなんだなぁ~と、そんなことを思う今日この頃です。

鋤本 惠美~☆(*^_^*)

ブリリアント画廊

理事長 内田里枝

 “皆様、この度ブリリアントは画廊を開設致しました。ぜひ一度すばらしい絵を見にお越し下さいませ!” というのは、ある支援者の方からたくさんの絵を寄付していただいたのです。その方の御主人は歯医者さんをしておられたのですが、亡くなられたのをきっかけに病院を閉め、引っ越しされることになりました。絵がお好きだったご夫婦は多くの画家の方々を支援され、たくさんの絵をお持ちでした。しかし今度は普通のお宅なので病院のように絵を飾るスペースも少なく、寄付して下さることになったのです。

 画廊を開設するに当たり、いただいた絵はもちろんですが、ブリリアントの押し入れに眠っていた絵や書も日の目を見ることになりました。

 1階のリラックスルーム、事務所、2階への階段の壁、踊り場、そして2階の長い廊下に所狭しと展示してあります。

画廊の絵1

画廊の絵2

 さて、ここで皆様に提案があります。

1.ブリリアント見学ツアーはいかがですか?

ブリリアントでは毎週木曜日の夜、お話し会という行事を行っております。夕方いらっしゃればブリリアントの施設見学 → 画廊見学 → 夕食で寮生とコミュニケーション → お話し会に参加等々・・・・・

(夕食は無料ですが2,3日前にご連絡いただくとありがたいです。)

2.絵をお貸し下さる方がいらっしゃれば、季節ごとに展示作品を変えることもできます。(そんな夢もチョッピリ描いています。)

3.これをキッカケに寮生と仲良くなっていただければ、ブリリアントがもう15年も続けている慰問活動への参加も可能です。

(歌や演奏が好きな方はぜひどうぞ!!)

 何はともあれお客様は大歓迎ですので、ぜひ一度ブリリアントへ遊びにいらして下さいませ。

トルティアの皮

内田里枝(理事長)

 フィギュアスケートの鈴木明子が引退してしまって、スケートを見る楽しみもなくなってしまった今、私のテレビの一番のお楽しみは、外国を旅する番組を見ることである。

 主人が生きていた頃は毎年どこか外国に旅行に出かけていた。アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、仕事の旅行もあれば個人の場合もあった。旅行に出かけるのが年中行事のような感覚だった。

 しかし主人が病気になり、亡くなり、それもなくなった。テレビで外国のシーンが出るたびに、懐かしさがこみ上げてくる。「ああ、あそこも行ったなぁ、ここも行ったなぁ」思い出がよみがえってくる。食事も旅行の楽しみの一つ。私は必ずその土地でしか食べられない物を注文した。

 アメリカでのトルティアは懐かしい。アメリカ人の友人、キャロルさん(キャロルさんは久保田さんという日本人と結婚してアメリカに住んでいる)はメキシコに居たこともあって、トルティアが大好き。

 トルティアはメキシコ料理で、トウモロコシの粉で作ったクレープみたいなものだ。皮の中にひき肉やレタス、トマト、チーズ等を入れて食べる。生の皮もあれば、油で揚げたものもある。アメリカに行くと私は必ずトルティアを食べた。

 久保田さん夫婦が日本に来る時、「おみやげは何がいい?」と聞かれると、私は必ず「トルティアの皮」と答えた。彼等はトルティアの皮を冷凍して、旅行カバンの底にしのばせて持ってきてくれた。スーパーで仕入れた生ものは空港で見つかるとまずいらしい。トルティアの皮が届くと私はいつもアメリカンパーティーをした。

 日本ではまだトルティアはあまりポピュラーではない。皆とても喜んでくれる。ブリリアントでも、彼等が来られた時、トルティアパーティーをした。本当はU字型に折り曲げて油で揚げ、そこにひき肉やレタスやトマトを入れて食べるのだが、なかなかむつかしい。私は平らなまま油で揚げてその上に具をのせた。

 この間、息子夫婦といっしょに蒲郡の「ラグーナ」に行った時、外国の食品を売っている店で、トルティアの皮を見つけた。(ラグーナに息子の会社の製品が置いてあるので時々納品に行く) 私は妙に嬉しくなり、すぐにアメリカンパーティーを想像した。忘れてはならないのが肉を炒める時に入れる香辛料。これがないとトルティアにならない。この独特の香りがトルティアそのものなのだ。

 キャロルさんが日本に住んでいたのは今から30年以上も前。あの頃は名古屋の明治屋に行かなければトルティアは手に入らなかった。それでも彼女はよくトルティアを作って、私たちにも分けてくださった。

 ラグーナでトルティアの皮との思いがけない出会いがあり、何か懐かしい友人と出会ったような感傷に浸った私。トルティアはキャロルさん達との楽しい思い出を呼び起こす大切な食品である。

行事報告 平成29年4月~6月

4月

4/1 (土)ブリリアント慰問(赤岩荘)、うさぎ小屋掃除
4/9 (日)お庭草、駒形神社春祭り
4/10(月)お花見(向山公園)、食事会(醍醐)
4/15(土)呼吸サークル(文化会館)、畑の仕事
4/16(日)誕生日会(進ちゃん)、天ぷらパーティー、お宮の掃除
4/22(土)太鼓の練習(さくらピア)、畑の仕事
4/30(日)畑の仕事、曽我先生勉強会、カウンセリング

5月

5/6 (土)太鼓の練習(さくらピア)
5/7 (日)ピクニック(桜淵公園)、杉原氏コンサート(ぷらっと)
5/13(土)呼吸サークル(文化会館)
5/14(日)ふれあい講演会(あいトピア)
5/14(日)誕生日会(剛君・なっちゃん:スシロー)
5/20(土)佐溝コレクション総会(新城市ログハウス)、ピクニック(県民の森)
5/27(土)ブリリアント慰問(やしの実)
5/28(日)ゴミゼロ運動、曽我先生カウンセリング

6月

6/3-4(土・日)一泊旅行(富士山方面・サファリパーク他)
6/14(水)ブリリアント慰問(あかね荘)
6/17(土)ブリリアント慰問(ツクイ豊橋)
6/25(日)NPO法人ブリリアント総会、曽我先生カウンセリング

ブリリアントにご協力いただいた方々

稲村絹代様、立岩清様・恵子様、北川藤良様、鋤本恵美様、澤田竜弥様、
杉浦依和夫様、曽我洋秀様、佐溝力様、山口京子様、ふれあい様、井上浩様、
菅谷君男様、位己光児様、豊橋善意銀行様、カリオンビル様、
豊橋市社会福祉協議会様、(株)うずらの里内田ファーム

ブリリアントにご寄付下さった方々

立岩清様、曽我洋秀様、佐羽尾様、河合きほ様、河合邦明様、金原光昭様、
山口京子様、藤井武弘様、稲村絹代様、レスポワール様、大橋温様、大橋善孝様、兵藤昇様、北川藤良様、植田紗加栄様、深田ヤスノ様、白井義大様、石井様、
菅谷君男様、岡林園様、中西由美様、岡本和子様、やしの実様、内田佳伸様、
鈴木静子様、黒木陽子様、佐溝力様、天野佑子様、宮原洋子様、ツクイ豊橋様、井上浩様、大沢良江様、ピュアオフィス矢車草様、豊橋善意銀行様、
豊橋市社会福祉協議会様、(株)うずらの里・内田ファーム

いろいろとご協力、ご支援ありがとうございました。

編集後記

 梅雨入り宣言が東海地方に出されてからしばらく晴天が続いていましたが、この間は久しぶりに大雨でした。ブリリアントの近くでも避難勧告が出ていました。空梅雨だと水不足になるし大雨でも洪水になるし、穏便なお天気で過ごせたらと思っています。

伊藤 剛

 誕生会に父親を招待していただきました。終わって父から「良き日を味わいました」とメールの返信がきました。父と楽しく過ごすことができてよかったです。

兵藤なつき

 今年のブリリアント祭は11月12日(日)に決まりました。ステージでパフォーマンスをしていただける方、またボランティアでご協力・お手伝いしていただける方がみえましたらぜひお願いいたします。TEL 0532-46-0033まで。

内田里枝
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