レッツ ブリリアント 2018/10 第74号

発行者
精神障碍者社会復帰施設
特定非営利活動法人(NPO法人)ブリリアント 施設長 曽我洋秀

住所 〒 441-8145 豊橋市駒形町字坂口56番地
TEL 0532-46-0033
FAX 0532-46-0163

URL http://brilliant-gh.sakura.ne.jp/

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平成30年10月1日発行

心を整える

曽我洋秀(鍼灸師・施設長)

 この原稿のタイトルを、この時のお話し会のお題として考えて、みんなにお話しして頂きました。普段の生活指導、カウンセリング、慰問活動、治療それらをしっかりやって行く事と返事が帰ってきて、ホットしました。9月になって、病院に入院しているT君から電話がかかって来て、ブリリアントが空いているなら、入れないかというものです。まずは閉鎖病棟から出て開放病棟に行く事だと、どうしたら行けるか考えてと返事をしておきました。施設長になったから簡単にできるとおもわれたようです。またあるメールでは先生は無意識を整えることと言われたが、どのようにしたらいいか?と質問があり、それにも答えはすぐにしませんでした。9月にはその他にも、相談ごとが多かったです。

 これから心を整えるという事で何回かに渡って話して行きたいと思っています。最初に言いたいことは、自分の心を見つめる時間を作る。という事が大切です。それには良い指導者を見つける事でしょうか?最近の出来事であったテニスの大阪なおみさんが良い例でしょう。明らかに心を整えた結果でしょう。今日はありがとうございました。

岐阜・長野の地名に見る浦島伝説

伊藤 剛(寮生56歳)

 叔父と僕が長野県の御岳山麓の釣り場に行く時に必ず通る国道19号線の、岐阜県中津川市の少し北に、「乙姫」と「浦島」という名前の信号交差点が、少し距離をおいてあります。この間通った時に気が付いて、インターネットの百科事典「ウィキペディア」で調べてみると、近くの木曽川に「乙姫大橋」という橋が架かっていることがわかりました。その由来は、

 乙姫大橋の乙姫とは、竜宮城の乙姫に由来する。この近くには竜宮城があったという乙姫岩がある。この地域の言い伝えでは、乙姫は乙姫岩の竜宮城に住んでいたという。ある日、寝覚の床(長野県木曽郡上松町)で釣りをしていた浦島太郎は鉄砲水で流され、この地に流れ着く。これに気づいた乙姫は浦島太郎を介抱し、やがて二人は恋仲となり、竜宮城で暮らすことになる。いつまでも乙姫に甘えてはいけないと考えた浦島太郎は、寝覚の床に帰ることにする。乙姫は再会を約束をし、お土産に玉手箱を手渡す。寝覚の床に戻った浦島太郎は、乙姫に「玉手箱は開けないように」と言われていた約束を破り、玉手箱を開けてしまう。そして白煙とともに老人となってしまったという。

 という地元の伝説があるそうです。木曽川上流の寝覚の床にも浦島伝説があることは知っていましたが、下流に乙姫岩という大岩があり、そこに竜宮城があったとは知りませんでした。また、浦島・乙姫ともに信号近くの集落の名前でした。

 浦島太郎が木曽川の寝覚の床に住んでいたのなら、海亀を助けるエピソードは出てきませんね。(笑)

壮絶! 台風12号

兵藤なつき(寮生33歳)

 7月29日(日)の夜中に部屋がガタガタと揺れて私はそれでも寝たかったのですが...。台風対策は通り過ぎてからの片づけが面倒くさそうで迎えてほしくないと思ったのですが...。

 ピークに向かうタイミングとなってしまいましたが、私は雨水が入らないようにサッシにタオルや雑巾を詰め、浴室に置いてあったバケツや使っていないバスマットを借りて雨水が床に落ちて水浸しにならないように対策をとりました。

 その時部屋はガタガタと揺れて轟音は増してベッドで寝るのが怖くなりました。ベッドの代わりに仰向けになれるところが見つかって寝心地は良くなかったし、あまりの轟音の激しさに気にせずにいられなくなって寝付けなかったけどまぁいいかって思いました。

 将来、この地方が今回の台風12号のような台風から避けられなくなったことを思うと部屋は散らかしてばかりいたらベッドの代わりに仰向けになれるところがみつからなくなったことを知りたいと思います。テレビやラジオ、新聞などの気象情報に敏感になれないと台風対策が間に合わなくなることを知りたいと思います。

 台風が抜けてどこかから舞ってきたゴミをなかったことにしたら片付かないことを知りたいと思います。片付けを人に甘やかしたら自分で片付けることができないことも知りたいと思います。

暑かったこの夏

渡邉茂治(寮生35歳)

 9月下旬に入り、だいぶ涼しくなったような気がします。でもまだときおり熱中症になりそうなほど暑い日がありますので気をつけるようにしています。雨の日が若干多くなったような気がします。

 今年は海水浴に行ったり盆踊りに行ったりと、楽しい夏でもありました。

 台風が上陸してすごい雨風が窓を何度も叩いて恐かったです。今年の夏は本当にすごく暑かったです。熱中症には自分だけでなく他の人達も十分気をつけてほしいと思います。

松山の旅で治療談義

杉浦 依和夫(支援者・ヨガ講師)

 高知の県境で歯医者をされてる方らに十年ぶりに会うために6月1~6日、しまなみ海道を渡り~松山、高松・徳島~大鳴門・明石大橋を辿った。その間、O歯医者さんとは、夜の懇親会までの時間、時代を色濃く残す内子町・大洲市を回って過した。

 松山の眺め行く景観、料理、風呂、人もいい楽しいものだった。だが、旅行記を長々と書く気はない。旅行を通して生きた言葉、役立つもの・・・・なにか悟ったことを感じならなければならないと思っている。

 さて、3人で居酒屋にて相成り、初対面の松山市内で治療院を開設している鍼灸師のKさんと話が治療・予防医学などなど場所をクラブに替えて日付がアップするまで続いた。Kさんの話が出色で面白かった。80代のOさんは仕事柄持病をつくり、K先生のもとに通院された。東洋医学に造詣が深く、私のヨガ医学、波動医学にも相通じていると感銘し出会いの場を設けてくださったのである。

 いっときカラーヒーリングなる治療法が流行った。主にこころのストレス軽減にと治療の補助的なものであったが、病気に直接にも効果があろうなどとヒーラーが、アロマテラピストとともに増えた。そう音楽療法、退行催眠療法なども脚光を浴びるに至ったようだ。"色"を使った療法にも、色鉛筆を使ってお絵かきさせるもの、オイルにアロマで染めた瓶詰めを選ばせて治療していくものなどただある。

 K先生の父上も鍼灸師でしたが、病症の軽減化の範疇を抜け出せないのを知った。もっともなことで、鍼灸だけで病症を治すなんて、とても恐れ多いことと悟られて真摯にステップアップを図られました。父上は、鍼灸と色診断を組み合わせて治療効果を上げたという。今のカラーヒーリングの礎をつくった。それをK先生が「国際色彩診断治療研究会」を設立したという。愛知県の方も来られるように全国から問い合わせがあると仰っていた。

 東洋医学では五行説がある。五臓五(六)腑には五色を照らしわせて食物の色、体液・血液、感情を色に譬えてなどして病症に繋げていくことが根底にある。

 色の3原色、光の3原色があり、それを基本に色が集積分光するわけであるが、それぞれ波動を持っている。そして、われわれも各々の特徴色を出している。その色を見いだしてさらには、カラー和紙と鍼灸を組み合わせて治療を行うものらしい。いずれに実際をみせてもらおうと思ってますが・・・。

 今回はここらへんでよかろうばい。(西郷どんの西田敏行はんを真似申した次第です)

磯辺校区運動会

前田武志(寮生21歳)

 9月23日日曜日。磯辺小学校で行われた運動会の長縄跳びに参加しました。

 結果はわかりませんでしたが前回参加したときよりも跳んだ回数は少なかった気がします。跳んだ数は、最高で30半ば最低で2回ぐらいだったと思います。(5回だったかな?)

 次の日に練習もせずに参加したのがたたったてか、足はよかったんですが背中の中央背骨の近くにある筋肉が痛くなりました。たぶん筋肉痛だったと思います。それから2~3日の間痛みと戦っていました。

生花と私

理事長 内田里枝

 亡くなった主人に「お前は趣味人間だ」といつも言われてきた私。生花、お茶、お琴、洋裁、編み物、菓子作り、革細工、パッチワーク、ピアノ、ウクレレ、シャンソン、ソーシャルダンス、フラメンコダンス、フラダンス。数ある趣味の中でもとりわけ一番長く続いているのが生花である。

 生花は高校時代に溯る。女子校だったので生花のクラブ(池坊と古流)があった。私は古流と決め、学校のクラブではなく先生の家にお稽古に通った。その先生は、お茶も教えていたのでついでにお茶も習うことになった。母はお花が大好きな人間なのでとても喜んでくれた。

 高校を卒業し、東京での2年間はできなかったが家に帰ってくると又、生花のお稽古が始まった。結婚して豊橋に来てからも庭にある有り合わせの材料でよく生けていた。

 子供がまだ赤ちゃんの頃、主人の姉が東京から豊橋に引っ越しして来ることになった。義姉は池坊の先生だったので私はさっそく弟子入りした。姑もつきあってくれた。子供を車に乗せて走り、昼寝をさせてはお稽古をした。「お生花ばかりやっていると自由花が生からないから両方習って」と言われ、毎回2回ずつお稽古した。お稽古の日は「今日はどんなお花が待っているんだろう。どんなお花器で、どんな風に生けようか」私はいつもわくわく胸が躍った。

 私が本当に生花に目覚めたのは義姉に教わってからである。彼女はキャリアも長いが、芸術に対するセンスがとても良い。「お花を生けるというのはね、お洋服にどんなアクセサリーを付けるかということと同じなんだよ」など、教わったことは数え切れない。

 それからはいろんな趣味が始まるが、生花も近所の友達を集めて勉強会をしたりして楽しんでいた。今は月1回の研修会に参加し、月2回はボランティアで花を生ける活動をしている。

 ブリリアントの食堂のテーブルにはいつも花が飾られている。廊下には盛り花、階段の踊り場には投げ入れ、床の間には生花。

 私はいつも花に囲まれている。花に元気をもらっている。花と対話している。私が命を吹き込んだ花と。お花がくたびれてくると小さなカゴにオアシスを入れて花首だけのアレンジの花を作る。とても可愛い。花がポロッとこぼれ落ちると私はそれをワイングラスに浮かべる。それで2・3日は生き延びる。

 最後の最後まで可愛がってあげる。命を全うさせてあげる。これが私を元気にしてくれる花に対するお礼・お花に対する私の流儀である。

暑かった今年の夏

白井千雄(寮生73歳)

 今年の夏は猛暑が続いたので熱中症で倒れるのではと思いました。7月になって畑の草取りが大変と思ってマルチを使用したので助かりました。ナス、シシトウ、ピーマン、オクラ、カボチャ、小玉スイカ等豊作でした。

 最近は冬野菜の作業をしています。大根、人参、カブ等の種まきをしています。

☆彡~涙を流したそのあとに~☆彡

鋤本 惠美(支援者)

 9月15日、シンガーソングライター杉浦貴之さんトーク&ライブ&茶話会in豊橋第2回(ベジカフェ・ロータスにて)を開催しました。

 参加された方の感想に「貴さんのパワーと癒しを求め、不安定な気持ちと身体で参加しましたが、やはり行って良かったです。自然に溢れる涙が、不安な気持ちも流してくれたんだと思います。気持ちが軽くなって、前向きになれました」「隣の方と手を繋いだ時の温かさ。偶然隣に座っただけなのに 大丈夫だよ。頑張れ!とメッセージを伝えて下さっているような気がして、涙が溢れました」「わたしは自分を癒すことが足らなかったことに気づかされました」と、ずぅーと動悸が治まらず、胃に手を当てて聴いていらした方がそう話をされた途端、動悸が治まり、胃も柔らかくなり、お顔も和らいで美味しいスイーツとドリンクを口にされました。

 その日の夜、16年前に私が記した日記を思い出しました。

「あのね、私ね。もう明るくしかいられなくなっちゃった」

    (ほぉ~うん、なんとなくわかるなあ。それでその反動はないの?)

「あるよ。時々一人になると涙が出てくるの」  

    (それはどんな涙?)

「う――ん、何でもない涙・・・?わからない・・・?でもはらはらと流れてくるの・・・

 やっぱり 一人は寂しいのかなあ・・・だから人との出会いを求めてるのかなぁ~」

    (そうかぁ。素直でいいね~。で、その涙はどうしてるの?)

「うん、流れるままに流してる」  

    (流したらどうなるの)

「あのねぇ、癒される」  

    (うん、涙がそうしてバランスをとってくれてるんだね)

「じゃあ、涙を流す事はいいことだね」

    (我慢はしてはいけないんだよ)

 とにかく涙がよく出た。どうしてこんなに泣き虫になってしまったのだろうと思ったが、流れるままに流す事にした。涙が私を優しく包み込み、私の心を浄化し、癒してくれた。こんな涙は初めてだった。涙がこれほどに優しいとは思わなかった。泣くことが恥ずかしいとも思わなかった。自然だと思った。悲しい時は泣けばいい。辛いときは泣けばいい。涙がすべてを包んでくれる。他人が流す涙にもほっとする私がいた。人は涙を流した数だけ優しくなれると思った。私もたくさん優しさをいただいた。今、私の中で何かが根付き始めている。まるで、土がたくさんの雨で浄化され、種が根付き、芽を出すような~。涙と過ごした今、生きている喜びを味わえる。涙を好きになれた私がいる。

 身体は全てをちゃんとわかっていてくれて、涙には心を癒すお役目があるんだね(*^-^*)

行事報告 平成30年7月~9月

7月
7/1 (日)ブリリアント総会、曽我先生カウンセリング
7/7 (土)畑の仕事
7/14(土)畑の仕事、太鼓の練習(さくらピア)、呼吸サークル(文化会館)
7/21(土)畑の仕事、花火大会
7/25(水)「ブリリアント」慰問(珠藻荘)
7/28(日)「ブリリアント」慰問(寄りあい)
7/29(日)家の周りの片付け仕事

8月
8/4 (土)畑の仕事、太鼓の練習(さくらピア)
8/5 (日)海水浴(女ヶ浦、浜名湖)
8/7 (火)七夕祭り
8/11(土)初盆供養
8/12(日)慰問先候補 「花桃」見学
8/16(木)グループホーム たけのこ 盆踊り参加
8/18(土)畑の仕事、「ブリリアント」慰問(ツクイ豊橋)
8/25(土)豊障連夏祭り(さくらピア体育館)
8/26(日)曽我先生カウンセリング
8/29(水)共同生活援助事業所連絡会(あいトピア)

9月
9/1 (土)畑の仕事、「ブリリアント」慰問(若菜荘)
9/8 (土)畑の仕事、誕生日会
9/15(土)畑の仕事、「ブリリアント」慰問(花桃)
9/22(土)畑の仕事、呼吸サークル(文化会館)
9/23(日)磯辺校区体育大会(長縄跳び、踊り参加)
9/24(月)畑の仕事
9/29(土)畑の仕事

ブリリアントにご協力いただいた方々

立岩清様、北川藤良様、鋤本恵美様、澤田竜弥様、杉浦依和夫様、宇野和男様、森下昌洪様、曽我洋秀様、佐溝力様、山口京子様、井上浩様、高柳利道様、

菅谷君男様、豊橋善意銀行様、カリオンビル様、豊橋市社会福祉協議会様

ブリリアントにご寄付下さった方々

伊藤洋様、藤井武弘様、立岩清様、曽我洋秀様、鈴木静子様、兵藤昇様、北川藤良様、大橋善孝様、河合邦明様、河合きほ様、鈴木清子様、鈴木せつ子様、豊橋百儂人様、佐原省吾様、山本良美様、鈴木みどり様、塩ノ谷商店様、坂本頼子様、高柳利道様、豊橋善意銀行様、珠藻荘様

いろいろとご協力、ご支援ありがとうございました。

編集後記

 今シーズンの渓流釣りは、いろいろハプニングがあって、とても面白かったです。だいたい各地の河川は9月いっぱいで禁漁期間となるので、来年の春までは楽しみもおあずけです。釣り道具の手入れなどをして、長いシーズンオフをやり過ごそうと思っています。

 伊藤 剛

 9月11日と18日(いずれも火曜日)の午後に磯辺校区市民館で社協の職員さんや地域の人達と盆踊りの練習ができたおかげで運動会当日の23日(日)に踊ることができました。ありがとうございました。

 兵藤なつき

 孫の高太郎(5歳)と進次郞(2歳)が保育園から帰ると、教わってきた歌を踊りながら歌ってくれます。とても可愛くて癒されます。この子たちが大きくなるまで、「バァバ」の私は頑張らなければなりません。

 内田里枝
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